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Analog × Digital

by Yuki Hattori

平日は1日中パソコンの前にいて、週末は畑か海にいる。デジタルとアナログの極を行き来するそんな日々を送っていると、色々なものが見えてくる。最近気がついたのは、デジタルは万能ではないということ。何でもデジタル化すればいいわけではない。

例えばWebサイトのデザインを作るとき、Photoshopでこのあたりが気持ちいいなという場所にフリーハンドでコンテンツを置く。そしてそれをコーディングするときに、この上下の余白は何ピクセルですか、ということになる。測ってみると上は29ピクセルで下は31ピクセルですね、上下の余白の大きさが少し違うので同じサイズにしましょう、じゃあ間をとって30ピクセルにしましょうか、となる。

しっくりこない。

べき論でいえばそれは同じサイズであるべきで、その方が合理的でもある。だからコーディング時にきちんと数値化して整頓してきたし、デザインの原則から言っても揃えるべきなのはたぶんきっとそうだろう。でも最近はなにかがしっくりこない。だってアナログで紙に絵を描くとき、上下の余白が完璧に揃っていることなどあるだろうか?定規を使えばあるのかもしれないけれど、フリーハンドでは普通ありえない。

たぶん僕はこういう「揺らぎ」を求めているんだと思う。デジタルでは全て数値化できるがゆえに、何もかもが整理整頓されすぎていて、揺らぎがない。パソコンでプログラミングされた正確なビートよりも人が叩くドラムの方が人を踊らせるように、Webにもそういうものがあってもいいんじゃないかなぁと、最近そんなことをよく思う。


Yuki Hattori
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