LOG IN

自分でできることを増やしていく

もうすぐ八ヶ岳に来て初めての冬を迎える。  冬の気配だけでも都会のそれとは明らかに違っていて、まだ11月だというのに朝晩の冷え込みは想像以上に厳しい。常夏のバリ島で暮らしたり、標高700mの山中で暮らしたりしていると、世の中にはいろいろな生活があり、自分の物差しだけで何かを測ることの浅はかさを思い知る。  例えばここ八ヶ岳では冬の暖房の主役は

森の中で暮らす

山梨県北杜市。八ヶ岳の南麓に位置する田舎町の、そのまた外れの森の中に家を買った。役所でもらった広報誌には、大きな向日葵の写真と一緒に「日照時間日本一」と誇らしげに書いてあったけれど、引っ越してからまだ一度しか青空を見ていない。 「なんで山梨なの?」 ここ数ヶ月、何度となく同じ質問を受けては、取ってつけたような答えを返している。答えが自

移動距離の向こう側

少し前に「アイデアと移動距離」というSNAPを書いた。アイデアは移動距離に比例するのかどうかを、自分の体と脳を使って実験してみようという試みで、最近はとにかく面白そうな場所があればあまり深く考えずに足を伸ばしている。  僕の尊敬する先輩たちは、ほぼ例外なく移動を続けていて、ある人は連絡するたびにいる場所が違うし、ある人は東京に住んでいるの

狙われるものと狙うもの

夜になるとどこからともなくやってきて、時に挑発するように耳元で羽音を響かせる。隙をみては血を奪い、あろうことか痒みという置き土産まで残していく。あいつの季節がやってきた。 生きていくために必要なら、少しの血ぐらいはくれてやろうとは思う。盗人にも三分の理があるのだというし、僕だって生きていくために動物や植物の命をいただいている。しかし

アイデアと移動距離

何かの本で読んで心に留めている言葉に「アイデアは移動距離に比例する」というものがある。 今年に入ってから、愛媛、高松、大阪、那覇、石巻、仙台、東京、福岡、長野、山梨などなど、パッと思いつくだけでもいろんな町に行った。もっとたくさん移動している人はいくらでもいるから、これは別に移動自慢がしたいわけではなく、自分のこれまでの暮らしの中で